こんにちは、シンです。今日は『資本家マインドセット』の書評をします。
著者は三戸政和さん。『サラリーマンは300万で小さな会社を買いなさい』がベストセラーとなっている方の最新刊です。これからの社会を生きるうえで必要になるだろう『資本家マインドセット』について解説しています。
この本を要約すると
といった感じでしょうか。冒頭でこのようなエピソードがありました。
この本では配当収入を『金のタマゴ』と呼んでいます。つまり孫さんにとってソフトバンクという会社は『金の卵を産むニワトリ』という訳です。
これを読んで、私はまさに資本主義の原理そのものだなと感じました。労働者は基本的には株主の価値を高めることに与しているので、結局は一番の恩恵をうけるのは株主(≒資本家)であるという訳です。もちろん、孫さんは自ら経営を行い、その圧倒的な努力と才能でソフトバンクをここまでにしたのは言うまでもありませんが。
自分自身働いていても、これからの日本の労働環境は大きく変わっていくだろうことは、ひしひしと感じています。終身雇用は無くなって、従来型の企業におもねた労働モデルは崩壊すると考えています。年金の受給もどんどん引き延ばしになっていくのはほぼ自明の事実でしょう。名だたる大企業が最近になって45歳以上を対象にしてリストラ(早期退職)を開始したことは始まりにすぎません。
この激動の世の中を生きる上で、この本では『資本家』になることを推奨しています。具体的には『会社』を買って、その企業価値を高めるというものです。
これまで日本では『サラリーマン』という働き方が当たり前すぎて、自分で会社のオーナーになるという行為が絵空事のように捉えられてきましたが、今ではテクノロジーも進化し、誰でも企業を買える時代になっているということに大変驚きました。
見方を変えれば大変面白い時代とも言えるでしょう。つまり、自分自身がすごく好きなこと・興味のあることを突き詰めて、『会社』という形でその輪をどんどん大きくすることができるからです。この本の趣旨はまさにこういうことを表していると思います。
本の中で、25歳で京都のアルミ切削機械メーカーを買った元サラリーマンのケースが触れられていて非常に印象的でした。
未来を切り開くという意味で『資本家』というマインドは今後非常に大切だと感じています。それは自分たちが社会のベースとして採用している資本主義の世の中でいかに自由に生きるかということにも密接に関わってくるからです。その意味でも資本家マインドを得るまでの著者の変遷をたどった『資本家への道 私の場合』の章は非常に参考になりました。
最後に著者の未来に向けた一言。
ではでは。
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