『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』三戸政和

こんにちは、シンです。今日は三戸政和さんの『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』を紹介します。

この本を要約すると、下記のような感じです。

会社を買うために財務諸表を見よう!

簿記をまったく分からない初心者でも、会社の財務諸表を見るための知識が網羅されていて、実際のケースや身近な例を用いて、わかりやすく解説されています。

さしずめ、サラリーマンが300万円で会社を買うために必要な基礎知識を養う一冊といった趣です。帯のホリエモンの『日本人は全員、簿記3級くらいの知識は持つべきだ』という言葉にある通り、全く簿記に触れたことのない人でも読み進められるように工夫されています。

本書の構造としては、財務三表である貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の内容が分かるように進んでいく感じです。

『減価償却累計額』や『のれん』といった財務諸表を理解するうえで欠かせない科目もあわせて解説されていて、こういったところは初心者の方でもイメージしやすいように解説されていて、とっかかりやすいのではないでしょうか。

『減価償却累計額』
マンションを使える期間(耐用年数)は、鉄筋構造であれば30年ほどでしょうか。30年経てば、マンションの価値はゼロになるわけですので、毎年その劣化した金額をメモしておきましょう。というものです。

特に『のれん』については、この本の解説を読めば、直近のライザップの経営不振の原因が分かると思います。↓こちらを参照。


他にも、社会の話題となった『バーバリーが在庫を燃やした理由』や『マリオカート事件』にも触れていて、こういった行動の裏にある背景が理解できます。

個人的には『CCC:Cash Conversion Cycle』にも触れていて、海外のAppleやAmazonといった企業の強みを解説している点が印象に残りました。

企業が原材料や商品仕入れなどへ現金を投入してから最終的に現金化されるまでの日数を『CCC:Cash Conversion Cycle』と言います。SONYやパナソニックなどの家電メーカーが40日ほどかかるのに対し、Appleはマイナス20日と、驚異的な日数になっています。

サラリーマンだけでなく、就活中の大学生や簿記に興味をもった人にも非常におすすめできる一冊ではないでしょうか。

また同著者の下記の本に興味を持った方も、会社を買うための第一歩として読んでみるのはいかがでしょうか。

ではではー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です