こんにちは、シンです。
今日は『サブスクリプション』という本について紹介します。この本を要約すると
に尽きると思います。
皆さんはNetflixとかApple musicで月額課金をしていますか。この本では今後はこのような定額制のサービスが主流となっていくだろうと様々な事業の仕組みや組織構造の変化を解説しています。
確かに自分たちの生活を振り返ってみても、『所有』より『サービスの利用』へと人々のニーズが移り変わっていることは明白です。前述の定額制サービスのほかにもメルカリの普及などもこの流れに含まれるのではないでしょうか。
僕が非常に面白いと感じたのはニューヨークタイムズが購読料と広告料の収益が逆転したことによる変化です。
これはつまり広告料で稼ぐという従来のモデルからの脱却を意味していて、ユーザーの視点からすればより良いコンテンツの充実となり、企業がより顧客にコミットできる仕組みとなります。
著者はこのように述べています。
このほかにも、今後『顧客志向』という流れは様々な業界において、ビジネスモデルの変革を伴って席巻していくと述べています。ざっと挙げると
●不動産 ⇒ 住宅の購入ではなく、住まいの柔軟性と多様化へ
●小売り ⇒ 製品の販売ではなく、サービスの提供へ
上記の小売りの例として、フェンダーが『ギターの販売』から『ミュージシャンの育成』と事業の定義を捉えなおした例は非常に面白いなと感じました。このように今後、加速度的にあらゆる側面で様々なビジネスモデルが変化していくことでしょう。
この本の優れたところは『顧客との関係』を強く意識して、論を展開しているところです。したがって、顧客とつながり、長期において関係を構築し、収益化を実現するというビジネスモデルの改革を解説していて、『単なる月額課金』という説明の枠組みを飛び出しているところが大きな魅力です。
サブスクリプション・ベースの企業はS&P企業の8倍、米国の小売売上の5倍のスピード成長していることから分かる通り、このビジネスの流れは続いていくと思われます。
我々、ユーザーや消費者にとっては顧客のことを第一に考えてくれる企業が増えるので素晴らしいことですし、企業側の視点に立てば、マーケティングや営業といった分野でも、より『顧客志向』の考えが強まり、この視点を保つことが企業の存続につながるということを意味します。
いまのビジネスの流れを押さえておきたいという人にはピッタリの良書です。GW中にぜひぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
ではではー
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